残業を減らす=看護の質向上につながるはず!

こんにちは こばです。

以前看護師の仕事とは、「自分だけが決められたことや与えられた業務をこなすだけではない」という話をしました。

そして患者さんやご家族、多職種との連携が非常に重要な役割のひとつであるという話でした。

看護師の仕事はとてもやりがいある価値ある仕事です。

看護師の仕事は価値ある仕事だけど定時で帰るべき

勘違いしてほしくないのですが、仕事が嫌で残業を減らしたいのではないということです。

看護の仕事はとてもやりがいのある仕事です。

「人間対人間の付き合い」であり生と死に携わる数少ない職業です。

人生をかけてやる価値のある仕事だと思っています。

 

ただただ早く帰りたいのではありません。

看護師として、より多くの時間を患者さんやご家族と接するにはどうしたらよいか。

そのために看護師が気持ちの余裕を確保するためにどうすればよいか。

という思いなのです。

残業を減らす=看護師の質向上

看護というものは本来ベッドサイドで患者さんと接するものだと思っています。

それが近年はパソコンに向かってカルテを見ながら患者さんや家族の訴えを聞いたり、カンファレンスと称してナースステーションに来られた方への接遇がおろそかだったりと、本末転倒ではないかと思うことが多いのです。

高度医療化や看護師のタスクシフトにより「人間対人間の付き合い」が二の次になっている現状がいかがなものかと思うわけです。

これは自分の働き方も含めて思うことです。

…カンファレンスは患者さんのためという意味では大事ですけどね。度が過ぎたり話がそれたりすると逆効果です。

 

つまり、残業を減らすということは、結果的に看護の質を向上させることにつながるのではないかということです。

看護の質を向上させるということは患者さんを大切に思える心を持つこと。

そのためには自分を大切にできていることが重要だと思っています。

患者さんを大切にするためにはまず自分を大切にすること

自分の体や自分の時間を大切にできてないのに患者さんの体や日常生活に思いを寄せることができますか?

自分の家族を大切に思えないのに他人や他人の家族の立場に立って考えられると思いますか?

自分の体調が悪いときに患者さんの体調管理はできません。

自分が睡眠不足では集中力が欠け、患者さんの話を親身になって聞くことはできません。

また命に関わる処置での状況判断の正確性やスピードが欠如しかねません。

自分の家族を二の次にしている人が、重大な告知や緊急時の対応などで患者さんと家族の絆を理解して、両者の気持ちを察して最善の言葉をかけることは難しいのではないかと思います。

 

自分の心の声によく耳を傾け、心身ともに健康な状態を心がける

そして自分の家族の大切さを認識し、感謝を忘れない。

自分がある程度充実している状態でないと他人に思いを寄せる余裕はない、と思います。

仕事以外が充実していると結果的に仕事に良い効果をもたらすと思っています。

そしてそれは職場という組織に派生していくものだと感じています。

残業を減らすということはただ単に自分のためではなく、自分が充実することで周りにも良い影響を与えるということを私は信じています。だからこそ残業を定時に帰りたい!

 

残業の実態

今いる職場ではだいたい月20~30時間の残業が平均かと思います。

夜勤の時には朝の急変でもない限りおおむね1時間くらいの残業ですね。

日勤の場合は3時間~4時間の残業が多いと思います。帰りが21時をまわることもしばしば。

主に改善すべきは日勤帯での残業です。

スタッフの残業に対する意識

(聞き取り調査をしたわけではありませんので日々見ている中での憶測にすぎませんが。。)

  1. 自分の仕事を責任もってきっちり終わらせてから帰っているという使命感。自分の時間を仕事に当てているから特に悪いと思っていない。
  2. 定時に帰るための時間配分や業務調整ができなくなっている。
  3. あまりに残業が日常化しすぎて定時に帰ることをあきらめてしまっている。
  4. 1年目2年目の看護師は先輩看護師の仕事が終わっていないと先に帰りにくい。
  5. 看護師同士で終わっていない人の仕事を分け合う、フォローする。
  6. みんなで終わって全員で帰ることに安心感?満足感?達成感?がある。

 

たしかにどれも気持ちわかります。

自分が考えたので当然ですが。ちょっと深堀りして考えていきたいと思います。

 

1.自分の仕事を責任もってきっちり終わらせてから帰っているという使命感。自分の時間を仕事に当てているから特に悪いと思っていない。

自分の仕事に責任をもってやりきることは非常に重要です。

しかし業務中はめまぐるしく変化する状況に対応するべく必死に頭と体をフル活動して仕事をしています。

日々イレギュラーなことが多すぎて勤務終了するころには、業務スタート時に頭の中に思い描いていた「やることリスト」はどこへやら。

順序立てて計画した予定とは大きく異なってます。

前触れもなくやってくる新たな状況に対応するべく、常に頭の中で優先順位の入れ替えを行っているのです。

かといって優先順位が低いことはやらなくてもよいことではありません。

仮に翌日に持ち越しとなった場合、翌日担当のスタッフにかかる負担や、その判断に伴う調整の遅れが生じると多職種の仕事にも影響したり患者さんご家族に影響したりということも懸念されます。

 

「次の勤務者に迷惑をかけないように」という配慮からも自分の時間を犠牲にして残業を行っている背景があります。

しかしながら「自分の時間を犠牲にして残業をしている」という感覚を持っている人は少ないように感じます。

残業=勤務時間外であることを理解し、本来であれば自分の好きなことに使ってよい時間ということを考えないといけません。

 

時間=人生ですから、それも自分を大切にすることにつながると思います。

それと、残業を勉強や学びと捉え、自己成長・他者成長のためにやっているという場合もあるかもしれません。

残業しても成長しないよー、早く帰ってゆっくり休んで朝早く来て勉強したほうがよっぽど身になるよーと言いたい。

 

2.定時に帰るための時間配分や業務調整ができなくなっている

毎日毎日残業です。

  • 口では早く帰ろう!今日は残業なしで定時にあがろう!なんて言っても毎日毎日残業しているからそれが当たり前になっている。
  • 定時に上がれることが不思議。

これではどうやったら定時に帰れるかなんてわかるはずがありません。
スピード感覚というものは非常に大事だと思っています。

これは経験によって身についていくものだと思います。
定時に上がれる経験が少ない人が、どのくらいの業務量をどのくらいのスピード感でこなしていけば定時に間に合うかなどわかるはずもありません。

残業が習慣化していると思います。
残業が習慣になってちゃしょうがないですよね。

でもそれが実際なのです。

こういった組織の習慣を断ち切るのはどうしたらよいか…。

 

3.あまりに残業が日常化しすぎて定時に帰ることをあきらめてしまっている

仕事開始からすでに定時に帰ることをあきらめてしまっている状態。

特に週明けは入院患者さんが多いです。

入院の場合は書類や確認事項が多いです。

それと同時に治療も開始されます。

治療のための検査もあります。

患者さんを知るためにご本人に病気や日常生活の話を聞いたり、ご家族からの目線でも話を聞いたりします。

また、新たな入院患者さんだけでなく今現在入院している患者さんの日常生活のお世話や治療・検査も担当して行います。治療が終わった患者さんの退院調整も考えていかなくてはいけません。

それに加えて緊急入院や急な処置も担当するかもしれません。

毎日こういう状況の中で、いちおう朝一番でだいたいのスケジュールを確認します。

それより増えることはあっても減ることはありません。

日々残業に慣れている頭の中では、「この感じだと今日も帰りは遅いな…」と思ってしまうのです。

よ~くわかります。

定時に帰ろうとするばかりでは仕事がおろそかになってしまったり抜けが出来てしまったりするかもしれません。

定時に帰ることよりも丁寧に仕事をして残業してもいいからその日の役割を全うすることを優先してしまう気持ちもすごくわかります。

その気持ち自体は悪いことではないんです。

そしてその丁寧さや仕事の選別は個々の価値観や看護観が大きく影響するものなので、看護師ひとりひとりによって全く違ってきます。

だからこそ残業を減らすのは難しいんですよねー。

やろうと思えばいくらでも仕事ができてしまう。

仕事に終わりがないのです。

4.1年目2年目の看護師は先輩看護師の仕事が終わっていないと先に帰りにくい

仕事のボリューム(表現が正しいかわかりませんが)は人それぞれです。

それは「気づき」によるものが大きいと思っています。

まだ若かったり経験が浅い人では気づけないようなところに先輩看護師は気付くことができるのです。

同じ時間働いていても仕事量も仕事の内容も全く違うと思います。

気づきが多い人は「あれもやらなきゃこれもやらなきゃ」と、次から次へと仕事を見つけるのです。

1~2年目ではまだその感覚が足りないので、与えられた仕事をこなしたりミスのないように1日を終えることが精いっぱいではないかと思います。

自分もそうでした。ミスはいっぱいしましたけどね(;^ω^)苦い思い出。。

それにまかせえられる仕事も限られてくるので、比較的早くに仕事が終わったりします。

しかし、「お先に失礼します」が言えないのです。

「何か手伝えることはありますか?」と端から聞いて歩く後輩には申し訳ないですが、その言葉に甘えてつい色々と頼んでしまうのもまた事実。。。

非常に助かるのですが、それでは良くない。終わった人から帰る!その風土をつくることこそが大切なのです。

 

5.看護師同士で終わっていない人の仕事を分け合う、フォローする

後輩に限らず看護師のみなさんは終わっていない人の仕事を手伝ってくれます。

それは、残業のみでなく、通常の業務もチーム医療であり、スタッフ全員で仕事を協力しあって行っているからです。

医療の中心は患者さんであり、その周りを取り囲むのが医療従事者です。

したがってこの場合、唯一無二なのは患者さんだけです。

つまり、与えられた役割上のことはあっても、看護師としての業務はおおむね他看護師でも行えることなのです。(もちろん看護の質という部分では十人十色、同じではないですが。)

そのため、緊急性の高い仕事などで手が空かないときには誰かに頼んだり、逆に手が空いていれば誰かの仕事をもらったりするわけです。

そんなことをしながら慌ただしい1日を終えるので、残業があれば当然のように手伝うのです。

んー。当たり前と言えば当たり前の行動か。借りた恩を返すって感じですね。

そうなるとやはり全体としての残業を減らす対策が必要か。

6.みんなで終わって全員で帰ることに安心感?満足感?達成感?がある

看護師の仕事は次の勤務者、もしくは翌日の勤務者への申し送りまで済ませておくことが大切と言いました。

でもたまに申し送るべきことを送り忘れることもあります。

「あれどうなってるか知らない?」「これやった?やってない?」など確認の電話がかかってくることもしばしば。。

仕事以外にかかってくる職場からの電話ほど緊張と不安と不快なものはありません。

どんな不祥事をしたのか、どんなミスをしたのか、何を忘れて帰ってきてしまったのかとドキドキしながら電話を取るのです。

常に看護師は報告連絡相談のホウレンソウを意識して働いています。

個人の知識では解決できないことも他者の力を借りて問題解決に導くことが大事です。

一人で抱え込まないこと。それも結果的に影響するのは患者さんだからです。

そんなホウレンソウを意識していても、自分しか知らない情報を伝え忘れたりとか、明日の準備を忘れて次勤務者に迷惑をかけてしまったりということもあります。

そういったことが少しでもないように、仕事が終わったら「大丈夫だよね?」という意味で振り返ったりします。

自分だけではなく、他者と確認することでより安心して家に帰れるのです。

そして今日1日が無事に終わったという達成感をみんなで共有して解散するのです。

自分の仕事が終わって「お疲れ様でした」って休憩室に行ったのにもかかわらず、休憩室でお菓子食べながらほかの人たちが終わるのを待っているということは、そういうことなんじゃないかと思います。

残業の内訳

看護記録による残業

看護はチーム医療です。そして継続医療です。

自分の担当している時間に起こったことを記録に残し次に引き継ぐ義務があります。

また、看護の仕事はやったかやらないか記録に残さないとわからない仕事でもあります。

その記録を看護記録といいます。

当然ながら日常業務の中で記録する時間は確保されていません。

自分でつくるしかないのです。

しかしなかなか確保できない!

記録も含めて緊急性の低い仕事は、自分の勤務時間が終了し、次の勤務者に引き継いだ後で確保できる時間をつかって行っている実情があります。

 

しかし中には記録の時間を確保しつつ業務を滞りなく行える看護師さんもいます。

こういう方は優先順位と状況判断はうまいんでしょうね。

決して手を抜いているわけではなく、やるべきことをやったうえで記録も出来ているのですごいと思います。

後回しにしないことが重要だと思いますが、なかなかできないんですよね。

私も見習いたい。全員がこういう技術を身に着けられたらいいと思いますねー。

 

指示受けによる残業

看護師の役割として、「医師の指示のもと」という一文があります。

看護師がアセスメントして医師に指示を仰ぐこともありますが、多くは医師の指示を受けて看護師が実施、もしくは調整等をします。

その医師は平日外来をみていることが多いです。

外来が終了したあとで夕方病棟に来てその日の検査や1日の状況を見たうえで指示を変更したり追加したりするわけです。

面会中の家族をつかまえて大事なインフォームドコンセント(I.C)を始めたりもします。

場合によっては大掛かりな処置をする場合があります。

例えば内服薬変更の場合、現在内服している薬を抜き取って整理し、夜から開始であれば新しい薬を薬剤科に依頼して上がってきたら飲めるようにセットするなどの準備が必要となります。そしてそれを夜勤者に伝達する。

I.Cの場合、通常は看護師が同席し、医師の説明と患者さんやご家族の理解がずれていないかの確認をしたり、I.C中の表情や発言から、お気持ちを考えI.C後に確認したりします。

また医師には聞きにくいということもありますので、追加の質問等がないか看護師が話を聞くこともあります。

そしてそれを看護記録に残すのです。

大掛かりな処置の場合(例えばCVカテーテル挿入、BIPAP装着など)には対応するのはだいたい日勤者です。

夜勤の時間帯に入っていても、夜勤者は人数が少ないのです。

少人数で病棟全体の患者さんをみていますので、一人の患者さんの処置についてしまっては他の患者さんの安全が守れなかったり、緊急のことが起こったに対応できなかったりするのです。

患者家族対応による残業

近年高齢化により退院するにあたってはご家族の協力が必要なケースが多いです。

自宅で生活をしていた患者さんだったけど入院を機に体力が落ちて自宅では難しいかもしれない。

では今後どうする?そういうときにご家族の協力体制や退院に向けての意思を確認し、それに沿って方針を考えていくことが大切です。

平日は仕事をしている方がほとんどですので、面会はだいたい夕方から夜にかけてです。

これも同様に夜勤者が対応すると、話の途中でナースコールで呼ばれて中断したりゆっくりと考えを聞くことができなかったりしますので、できる限り日勤者で対応しています。

緊急入院による残業

夕方の勤務交代時に入院が来ることが多いです。なぜでしょう?

救急外来に昼間受診した方が様子を見ていてやはり入院が妥当だという判断なのでしょうか?

わかりませんが夕方に「入院2人お願いします」と連絡が来ます。

なぜ昼間入院にしない?と思うことはありますが…わかりませんがこれは他部署なので仕方がないことですね。

入院してから検査・処置・書類の準備・話を聞く・医師に指示を確認するなどなど。

夕方の疲れきった頭にムチ打って、もう一度フル回転させるには正直エネルギー不足!^_^;

なぜ残業がいけないのか

個人的には残業によるメリットはないと思っています

残業によるデメリット

  1. 生産性の低下
  2. 仕事意欲・モチベーションの低下
  3. 職場の雰囲気・意識への悪影響・

こういったところへのデメリットが考えられると思います。

おわりに

残業を減らそうの巻でした。

今回は、残業の原因として職場のスタッフの意識の問題もあるとして課題を上げました。

ひとりひとりの問題意識がないと職場全体の雰囲気は変わらないです。

そして残業の実情もお話ししました。課題山積ですね。

全体を変えるのはまず個人が変わらなければならないということもあります。

自分が変わることで、少しでも周りに良い影響を与えることができたらという思いもあります。

ただ限界を感じたら思い切って環境を変える勇気も必要だと思います。

矛盾しているようですが、結局は自分の人生ですので、優先すべきは自分の人生だと思います。

環境を変えるための参考記事も貼っておくのでぜひご覧いただきたいと思います。

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看護師をしながら3人の子供を育てている父親です。まだ子供は小さいので四苦八苦してます。でも一番楽しい時間ですね。Blogの内容は、 【育児】【看護師】【筋トレ】【副業・初心者ブロガー】 として発信していきます。 よろしくお願いします。